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【モートン病】症例別コラム:足の指、指の間の痛みや痺れを感じたら

モートン病とは

足底神経(足の指の間に通る神経)が圧迫されることによって起こる、神経障害の一種です。

多くの場合は足の第3-4指の間に痺れや痛みを引き起こします。

男性よりも女性に多く起こりやすい疾患です。

実際に来院されている患者様としては、43歳から55歳の間の、やはり女性の方が多く来院されています。

原因としては

  • 中腰での作業
  • 長時間つま先立ちの格好をする
  • 過度なランニング
  • ハイヒールの常用

これらが習慣になっていると、足趾(足の指)を通る神経が圧迫され症状が出ることがあります。

モートン病の症状

モートン病の症状は主に、

第3-4趾間(第3趾(中指)と4趾(薬指)の向かい合う側)の痺れ、痛み、焼けつくような感覚などの神経症状が出現します。

足趾のつけ根の裏側に小さな痛みのある瘤のような塊(仮性神経腫)を訴えて来院することもあります。

一般的な治療法

まずは、足底挿板などを用いた保存療法を行うことが多いです。

3か月様子を見ても症状が回復しない場合には、観血療法に切り替え流ことがあります。

※足底挿板とは…インソール(靴の中敷)のこと

※観血療法とは…出血が伴う、外科的手術による治療法

 

〈保存療法〉

 局所の安静(作業肢位やハイヒールの禁止)、足底挿板、運動療法、薬剤内服、ブロック注射等。

 〈観血療法〉

 神経剥離、神経腫摘出、深横中足靭帯の切離等。

藤接骨院での治療

急性期で痛みが出ている場合は無理に動かさず消炎鎮痛効果の高いハイボルト立体動態波といった物理療法を中心に治療を行います。電気刺激を用いることで、患部を無理に動かすことなく、疼痛緩和をいたします。

急性期の負担のかかる場所は、主に足底の指に繋がる筋肉や縦と横の足のアーチが崩れることで負担がかかります。

※急性期とは…症状が急に現れる時期、病気になり始め

炎症期でも患部に直接触れることなく、疼痛を緩和することも可能なので、痛みを我慢することなく早めにご来院ください。

ハイボルト

立体動波

数ヶ月経っても痛みがある場合には、患部である足周辺はもちろんですが、患部に刺激を与えている可能性のある神経性の疼痛を見つけるために、体の土台である腰椎や骨盤の関節、あるいは姿勢を整えるインナーマッスルにもアプローチし、炎症以外の疼痛の原因を探し出します。

数ヶ月しても痛みがなかなか引かない場合は、慢性的になっているので、負担のかかる筋肉が増えていきます。特にふくらはぎやもも、お尻の筋肉などにも影響が出てきます。

また繰り返し痛みが出ている場合の治療法は、症状が出ている原因である筋肉や、歪みを、手技治療やトムソンベットで矯正します。

痛みの根本原因を治療することで、足の痛みを取ることだけでなく、痛みが再発しない体づくりにつながります。

トムソンベッド

手技治療

 

予防策

まずは足に合う靴を履くこと。

特にヒールのある靴を履くと、モートン病の症状の出やすい「つま先立ち」をし続けることになるので、症状悪化に繋がります。

ヒールのある靴を履く際は、低めのものを選んでください。

また、低下している足底の横アーチをサポートすることも併せて行います。

矯正用の測定版などを使って骨配列の歪みを矯正し、横アーチをサポートすることによって、神経の圧迫を軽減することができます。

当院での予防法

足のアーチや指を広げて圧迫をなくすために五本指の矯正用の靴下を使いながら足底の負担を減らしていきます。

また自宅のケアとしては、足の裏をテニスボールでほぐすことや、足の指の間に自分の手の指を入れ、足の指と手の指で握り合い足首を回すようにほぐすことでケアを行います。