その胃の痛み、腸腰筋が原因かも !? 「胃の調子が悪いと姿勢が悪くなる」「姿勢が悪いと胃の不調が起こる」 このような話を聞いたことはありませんか?実は、胃の働きと姿勢には深い関係があります。今回は、胃と姿勢の関係について詳しく解説し、姿勢を整えることで胃の不調を改善する方法をご紹介します。 胃下垂の方は特に注意! 特に「胃下垂」の方は、姿勢の影響を強く受けます。胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下がってしまう状態のことで、以下のような特徴のある方に多く見られます。 痩せ型の方 → 体脂肪や筋肉量が少なく、内臓を支える力が弱い 猫背の方 → 前かがみの姿勢が続くと、胃が圧迫されて下がりやすくなる 仕事姿勢が悪い方 → 長時間のデスクワークや立ち仕事で姿勢が崩れやすい こんなことありませんか? 食後すぐに胃がもたれる 胃が張って苦しくなることが多い 食べても太りにくい 消化不良でお腹の調子が悪くなりやすい 胃のあたりがズーンと重い感じがする 胃下垂の方は、食べても太りにくい、胃もたれしやすい、消化不良を起こしやすいといった悩みを抱えていることが多いですが、姿勢を改善することで症状が軽減することがあります。 姿勢が悪いと胃にどんな影響がある? 日常生活で、猫背や前かがみの姿勢が癖になっていると、内臓が圧迫され、胃に大きな負担がかかります。具体的には、 胃が圧迫される → 胃の動きが悪くなり、消化不良や胃もたれを引き起こす 血流が悪くなる → 胃の働きに必要な酸素や栄養が十分に届かなくなる 自律神経のバランスが崩れる → 胃酸の分泌が乱れ、胃痛や胃炎の原因になる 特に、デスクワークが多い方やスマホを長時間見る習慣がある方は、知らないうちに胃に負担をかけている可能性があります。 胃の不調が姿勢を悪くする? 逆に、胃の調子が悪いと姿勢にも影響を及ぼします。 胃の不快感を避けるために前かがみになる → 猫背が慢性化しやすい 胃の働きが低下し、体が疲れやすくなる → 体がだるくなり、正しい姿勢を維持しにくくなる 胃の痛みがストレスになり、筋肉の緊張を引き起こす → 肩こりや腰痛につながる このように、胃の不調と姿勢の悪さはお互いに影響し合い、悪循環に陥ることがあります。 姿勢を改善して胃の負担を軽減する方法 胃の健康を守るためには、正しい姿勢を意識することが大切です。以下のポイントを心がけましょう。 1.座るときは骨盤を立てる 椅子に座る際は、深く腰掛け、骨盤を立てるように意識しましょう。 背もたれにもたれかかりすぎず、軽く背筋を伸ばすことがポイントです。 2.スマホやPCを見るときの姿勢に注意 画面を目線の高さに合わせ、首が前に出ないようにしましょう。 こまめに休憩をとり、ストレッチを取り入れるのも効果的です。 3.ストレッチで胃の周りの筋肉をほぐす 胸を開くストレッチや、腹部を軽くマッサージすることで、胃の血流を良くしましょう。 ヨガの「猫のポーズ」や「橋のポーズ」などもおすすめです。 4.腸腰筋を鍛える 姿勢を改善するためには「腸腰筋(ちょうようきん)」を鍛えることが重要です。 腸腰筋は、腰椎から骨盤を通り、大腿骨につながるインナーマッスルで、姿勢を支える役割を担っています。 この筋肉が弱くなると、骨盤が後傾し、猫背になりやすくなります。 腸腰筋を鍛えることで、骨盤が安定し、自然と良い姿勢を維持しやすくなります。 腸腰筋を鍛える簡単な方法として、 足上げ運動 → 仰向けになって片足ずつゆっくり上げ下げする ランジ → 一歩踏み出して腰を落とす動作を繰り返す ドローイン → 息を吐きながらお腹をへこませ、腸腰筋を意識する このようなエクササイズを取り入れることで、姿勢の改善だけでなく、胃の負担軽減にもつながります。 胃の調子を整える生活習慣 姿勢だけでなく、胃に優しい生活習慣を心がけることも重要です。 よく噛んで食べる → 消化を助け、胃の負担を減らす 食後すぐに横にならない → 胃酸の逆流を防ぐため、食後30分は座るか立っている ストレスを溜め込まない → ストレスは胃の働きを悪くするため、適度な運動やリラックスする時間を作る まとめ 胃と姿勢は密接に関係しており、どちらか一方が乱れると、もう一方にも悪影響を及ぼします。日常の姿勢を見直し、ストレッチや腸腰筋のトレーニングを取り入れることで、胃の負担を軽減しましょう。 当院では、姿勢改善をサポートする施術やアドバイスも行っています。胃の不調や姿勢の悩みがある方は、お気軽にご相談ください! ご予約はこちら 関連記事 腸腰筋を鍛えるトレーニングで女性の悩みを解決! ヘルニアと診断されたら 産後の骨盤矯正で期待できる効果について徹底解説!